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3.11をターニング・ポイントとして、社会的にも大きな課題を抱えた日本だが、AMラジオ放送ではコメンテイターやゲストが、TVでは言えない事を本音でしゃべりまくっているとの噂を聞き、昔の秘蔵品を引っ張り出してみた。確かに今のTVは、バラエティと言うお笑い系の「ひな壇タレント」のオンパレードですから! なるほど周波数を民放に合わせてみると、コメンテイターの面白い話がボロボロと出てくるのにはハマッテしまい、登場人物の話題の著書をアマゾンに頼んでしまった。 1134Khzの文化放送などが狙い目であるが、夜間ダイヤルを回すと全国のローカル放送が入感する。東北放送なんてのは楽勝で、音量は波打つが何処のローカルか判らない放送まで聞き入ってしまた。例えばその内容だが、「ハヤブサ」で有名になった糸川博士だが、その博士の開発していた技術が凄すぎて対外的に色々御苦労があったなんて刺激的な内容で、その10年前のネタ本もネットで探して注文してしまった。その糸川先生だが、戦前はスバルの前身の中島飛行機で「隼」と言う陸軍向けの戦闘機を設計したそうだ。連合国の評価では、ゼロ戦より隼の方が戦闘能力が高かったのだそうだ。だったらH-Uも0-Uと命名すべきではなかろうか。この意味が判る方は相当なオタク! さて、今回持ち出したのはBCLラジオと呼ばれ1970年代の青年達の憧れの品 だったんです。 インターネット全盛の今では何とも信じられないのですが、国際情報源の乏しい当時としては海外からの生の情報を得る唯一の手段が短波放送だったんです。 電離層を反射しながら地球の裏側から飛んでくる短波を受信して現地のニュースを聞くのは感動的で、今で言うスマホに匹敵するのでしょうか(いやそれ以上か)? 何処が一般のラジオと異なるかと言うと、まず外観がラジオではなく通信機なんですね!受信回路も5球スーパーなんてのが主流の時に、ダブル・スーパーヘテロダインと言う聞きなれない技術が採用されていました。エンジンで言うと、OHC対DOHCってところでしょうか。デジタル技術が無かったので、正確な受信周波数を割り出すのにクリスタル・マーカー内蔵とか、アナログの見本みたいな割り出し盤が付いていたりして本当にマニアックだったんです。 これらのラジオだけを見ても分かる様に、70年代の日本人って凄い感性と技術を持っていたんです。残念ながら、この様な個性的なラジオは国産では見かけなくなっており、似た様なラジオが中国で作られて日本でも売られているみたいです。現在は下り坂の日本って言われますが、リスクを避けて目先の利益だけを追わずにワクワクする製品を作れば、まだまだ日本の製造業も大丈夫ではないかと思いますので、最後にガンバレ・ニッポン! |