冷えた状態の点火プラグでは、貴金属系の電極表面に炭素や水素が吸着(被毒)して酸素を原子状にできない。

電極の温度が上がると被毒が無くなり、貴金属特有の触媒効果で酸素分子を酸化力の強力な原子状に解離する。
点火プラグメーカーはカタログやHPでも、知ってか知らずか貴金属系電極の技術的な説明をしておりません(経験的に効果を知っていれば良いのかも)。某カー・ショウに出展していた有名プラグ・メーカーのブースにいた技術の方も、貴金属電極の触媒作用はご存知なかった程です。貴金属の有用な点は、自身が化学的に安定(錆や腐食に強い)なのと、その触媒作用にあります。触媒とは簡単に言うと、自身は安定していて変化せずに他の化学変化を助ける事を言います。 触媒の理論は簡単そうで、科学者や技術者すべてが理解しているとは言えない現象なのです。貴金属系電極の触媒作用を説明したのは当HPが本邦初ではないでしょうか。
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原子状酸素は常温でも炭化水素を酸化する程の威力を持っているので、素晴らしい着火性能を持つ。 プラチナやイリジウムは原子一個が酸素原子一個と結びつくので、酸素分子(酸素原子2個のペア)の結合を解いて原子状の酸素にする。原子状の酸素は一番酸化力が強く、常温でも炭化水素を酸化させる力がある。 普通の点火プラグは、スパークによって酸素分子を酸化力のあるオゾン(酸素原子が3個結合)にし、通電によるジュール熱で着火するが、オゾンより原子状酸素の方が遥かに酸化力が強い。 この貴金属の持つ触媒作用を利用して着火性を良くしているのが白金プラグやイリジウム・プラグである。

着火性が良くなると短時間で燃焼が終わるので対ノック性が増し、エンジンの熱効率を上げる(過熱せずにパワーアップする)。電極にも熱が伝わる暇が無く、過熱しないから熱価がワイドレンジになる。 しかしながらノーマル・プラグから、これらの貴金属系高級プラグに交換すると、冷え過ぎによる失火(アイドリング不安定)や馬力低下、燃費の悪化もあり得る。 特に、添加剤等で高効率エンジンになっている場合は「 過ぎたるは及ばざるがごとし」に気を付けたい。

蛇足であるが、白金カイロは白金の触媒作用により低温でベンジンを燃焼させている。最初に火で白金の針金を過熱するのは、ベンジンに火を付けているのではなくて、白金の被毒を取り除いているだけだ。被毒がなければ、白金は常温でもベンジンを酸化させる威力を持っている。

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