このときに真空チャンバを使っている
が,これがないユーザーでも混合用の乳
鉢を使うことで混合が可能になる。オイ
ルと固体潤滑剤を混合するのに推奨され
ている方法だ。かき混ぜ棒を使うことに
より,その先端と乳鉢の内側が面接触す
ることで粉のなかの空気を押し出すこと
ができる。入念にすりつぶした粉は,ガ
ラス容器に入れて2〜3日経っても底に
沈殿する粉がほとんどなく,よく混ざっ
ていることがわかった。
| 混ぜて注入する
|
デモカーは新車から17年目を迎えたマ
ツダ・ルーチェ V6ターボ。固体潤滑剤
を練るのにエンジンオイルを使ってもよ
いが,マイクロフロンΠとマイクロセラ
のそれぞれを練るのにメタルチューニン
グを使った。
メタルチューニングは200と500cc,1
|
Lと5Lの4種類の容器で販売されてお
り,9450円の1Lがコスト的にも使いや
すい容量だろう。金属摩擦面の熱の発生
がどうしたら低減できるかということに
着目して,物理的処理による摩擦熱低減
がめざされたもので,潤滑のための化学
薬品はいっさい含まれていない。
デフオイルの発熱が大きい4WDのデ
フにメタルチューニングを使用してみた
ところ,127℃まで上昇していたハイポ
イドギアオイルが98℃まで低下したこと
で,その効果も確認できた。
今回の使い方は,始めにマイクロセラ
を4g練って100ccのメタルチューニン
グに溶かして注入した。注入前にエンジ
オイル温度を85℃まで上昇させてから注
入して,30分以上アイドリングを行なっ
た。150kmほど走行した後,同様に油温
を上げた状態で5gのマイクロフロンU
とメタルチューニングを練り,100ccの
|