自動車工学ページ2


３種を混合する潤滑剤


右から液体のメタルチューニング，パウダーのマイクロセラとマイクロフロンⅡと乳鉢のセット。通信販売での価格は１万5000円。（株）パワーハウス・アクセル（TEL：０３-３４５５-０５２３，ホームページ：http://www.poweraccel.co.jp/）

吹き抜けを完全に防ぐことはできず，20 ％くらいの圧縮漏れがエンジンの設計時から生じている。この隙間を抜けた燃焼ガス（排出ガス）は，ブローバイガスとなってエンジンオイル劣化の主な要因になっている。エンジンオイルのなかにテフロンやボロンの微粒子が多く含まれると，前述のチクソトロピー効果によって，液体シールになって圧縮漏れを効果的に防ぐこと

ができる。シリンダ内面にはホーニング時にクロスハッチと呼ばれる細く斜めに交差する線傷状の凹みが造られ，ここにエンジンオイルがたまって油膜効果を保持する設計にされている。この表面粗度のためにテフロンの滑り効果が得られないので，ボロン（マイクロセラ）を使うことでその凹みを埋めて平滑面を造ることができる。ボロンは雲母や黒鉛に似た結晶状態で横

自動車工学・2004年2月号

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